スタジオへはご主人と一緒に仲良くお越し頂きました。
ゲストの森本マリアさんは、ブラックライトを使った「布絵芝居」を作り、地域の公民館や学校などへ出張公演を行なっていらっしゃいます。奥様が作品作りと語りを担当、ご主人は大きな布絵の設置やライトの担当です。
森本さんは長年ひらいていた洋裁店を閉店後、紙芝居に出会いました。
絵日記として日常を描いた作品を当時一緒に活動していたサークル仲間を通じて小学生に見せられた所、感想文には「次の作品を待っています」との言葉。
その言葉を胸に紙芝居を作り続け、今では日常を描いた絵日記からご自身の戦争体験を描いたものまで内容も幅広く紙芝居作りを続けられています。
その中のひとつ「布絵芝居」は、紙芝居以上にサイズが大きく1ページ0.9m×1mという布をロール状にした作品です。
紙芝居は大きな会場では見えにくく、子ども達が話に集中できるようにと蛍光色で描いた布絵にブラックライトをあて上映する方法を考え出されました。
戦争中の実体験をもとにした作品においては、森本さんの巧みな語りによって子ども達と共に当時へいっきにタイムスリップ。一瞬のうちに暗闇となった会場に美しい絵が浮かび上がります。子ども達の真剣な眼差しに森本さんの語りにも力が入ります。
紙芝居・布絵芝居を通じで知り合う人との出会いは、森本さんにとってかけがえのないものです。戦争体験の作品からは原爆と平和・いのちの大切さを伝えていくと同時に、ご自身の人生を常に振り返り、「置かれた状況に甘えず運命に負けずに歩んできたからこその今がある」そんな前向きな気持ちも感じてもらえたら・・・と話してくださいました。
平成20年には内閣府から長年の活動が認められ「エイジレス章」を受賞された森本さん。これからも勢力的な活動に期待しています。
※森本マリアさんの自費出版著書は広島市原爆資料館で販売されています。
12月23日 ブラックライト「布絵芝居」他制作 森本マリアさん
2011年12月23日 10:28 AM
- ゲストウィメンズ