今回のゲスト綿岡久美子さんは、呉市仁方にあるヤスリの製造・販売においては老舗の㈱ワタオカの代表です。
鑢(ヤスリ)といっても、その種類は様々でそれぞれにイメージされるものがあるかもしれませんが、ワタオカでは基本的に大工道具をメンテナンスする為のヤスリ、鋸の目立てヤスリを長く製造されています。
4代目であったお父様の後を受け継ぎこの世界は入られたのは、家業としてのヤスリを作り続け、その伝統と職人の技、技術の伝承をしていきたいという思いからでした。現在職人さんの数はわずか、また高齢ということもあってその思いは日に日に強くなっていきます。
ヤスリというなかなか扱う機会の少ない物であるがゆえに、その精密な作りや職人技を感じるチャンスも限られていることがとても残念です。
日曜大工、プラモデル作りなど、もの作りに積極的に携わる機会をもっともっと家庭や学校教育現場で増やしていくことが出来ればいいですね。
ひとつの製品が出来上がるまでには、たくさんの時間と労力がかかるもの。そんな当たり前の事を子ども達に伝える場が今は必要なような気がします。
それにより物を大切にする心、作った人の気持ちを感じられる心、もっと先には自ら何かを作り出そうとする心が育つのではないでしょうか。
ワタオカでも日用用品店や公共の施設でヤスリを使った体験実演を行なわれ積極的に伝えられています。
2月上旬に東京ビックサイトで開催された「第73回東京インターナショナルギフトショー」にも出展され、伝統的商品から新たに開発した商品まで多くの人へアピールされました。
番組スタジオにもまもなく店頭に並ぶ予定のピーナッツのような可愛い形をした「携帯用プチヤスリ」をお持ち頂きました。
化粧ポーチへも軽く入るほどのものなので、外出中の使用も可能です。
またヤスリの目も本当に細かく小さな商品であるにもかかわらず、そこにも職人技が光っていたように感じました。
今後お店で見つけられたら是非手にとって見てくださいね。
日本、広島、呉の伝統を途絶えさせることなくこれからも、思いのこもった物作りを続けていただきたいです。
㈱ワタオカHP→www.wataoka.co.jp
3月23日 ㈱ワタオカ代表 綿岡久美子さん
2012年3月23日 10:28 AM
- ゲストウィメンズ