地元に古くから伝わる民謡や小唄。おばあちゃんやお母さんが口ずさんでいたメロディーをなんとなく覚えている・・・ということはありませんか?
ゲストの末信あかねさんは、大正琴を中心に幅広い活動を行なわれている音楽講師でこの度庄原市に伝わる民謡3曲を解説した「古い民謡三題への憧憬」を自費出版されました。末信さんの音楽に対する熱心さとご縁から「民謡を発掘してもらいたい」という依頼を受けての出版でした。
取り上げられたのは、「敦盛さん」「備後庄原節」「庄原小唄」です。
「敦盛さん」は江戸時代中期の作品で詩も曲も作者不明という、どれも歌い継がれてはいるものの形として残っているものは限られており、事実にたどり着くまでには随分苦労されたようです。資料を求めて何度も図書館へ通ったり、講演会などに出かけられたり、当時から口伝えで受け継がれてきた民謡を何度も聴いて書き取り、歌いやすいように楽譜おこしていくなど地道な作業を経て形にされました。当時の社会的背景や曲まつわる様子などを知るうちに、音楽の持つ力や今ある文化の源が古い文化の延長であることなど音楽を愛する身としてたくさんのことを気づかされることにもなりました。
末信さんは、大学の教育学部 音楽科をご卒業後、ピアノを中心に音楽活動を行なわれていましたが、楽しそうに大正琴を奏でる人達の姿をご覧になったことから「大正琴」という楽器に惹かれその講師として魅力や技術を日本、そして海外にも広げられています。
海外へはこれまでシンガポール、ハワイ、ニューヨーク、イギリスなど様々なつながりから大正琴を通じて文化交流を行なわれています。
演奏を聴いて喜んでくれるお客さんの姿に感動され、大正琴の音色とともに人とのつながりも広がっていきます。
地元に伝わる歴史ある音楽を、これからも末信さんらしいアレンジで発信して頂きたいですね。
・「古い民謡三題への憧憬」は広島県立図書館に置かれています。
・7月7日(土)12:30~琴修会 広島備後支部創立20周年 大正琴の集い
三次市十日市きんさいセンターホールにて開催
お問い合わせ0824-72-3422(末信宅まで)
4月13日 大正琴・音楽講師 末信あかねさん
2012年4月13日 10:28 AM
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