「ヒロシマウィメンズハーモニー」今回の放送でなんと500回を迎えることとなりました!番組がスタートして早いもので今年で10年目。私宮前は番組パーソナリティとして500人のゲストの方のお話を伺ってきたことになります。
何だか考えると感慨深いものがあります。
500回を記念してお迎えしたのは広島出身の映画美術監督、部谷京子さん。
周防正行監督作品「シコふんじゃった」で美術監督としてデビューされ、その後「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」滝田洋二郎監督作品「陰陽師」「壬生義士伝」、他にも、「チームバチスタの栄光」「容疑者Xの献身」など名の知れた素晴らしい作品の美術監督として大活躍です。
広島出身とあって、平和イベントの構成、国際映画祭「ダマー映画祭INヒロシマ」の企画、映画館「八丁座」のプロデュースなど映画を通じて地元貢献にも精力的に取り組まれています。
お目にかかるまでは映画界の第一線で活躍されている方とあって少々緊張気味だった私ですが、お会いしてみるととても気さくで明るく、本当に魅力的な方で一瞬のうちにファンになってしまいました。
美術監督としての役割は、セット・装飾・道具・衣装など撮影の被写体となる「空間を作る」作業を取り仕切ること。つまり演じる俳優さん以外のすべてをトータルで作り上げることです。
番組では駆け出しの頃様々な道具をコツコツ手作りされたことや、本物を取り込んだ大型セット作りなど妥協をしない職人としてのお話をして頂きましたが、
苦労を苦労として感じず、何を伺っても「それが楽しい!」と答えられる様子に本当に映画を愛し、作品作りを楽しまれている様子が伺えました。
毎回ゲストの方につい伺ってしまう質問に「ご苦労は?大変だったことは?」などがありますが、部谷さんからはそれに対する答えはなかったように思います。作り手がこれだけの愛情を注いでいるからこそ、観る者に感動を与えることが出来るのでしょうね。
まもなく公開の映画「天地明察」は岡田准一さん、宮崎あおいさん他、豪華俳優人が出演している江戸時代の天文学者のお話です。この映画で登場する天体観測機は当時のものを見事再現している物だそうで、専門家の方との共同作業で作り上げられています。是非映画の中でしっかりとご覧くださいね。
「天地明察」は9月15日全国公開です。
8月24日 映画美術監督 部谷京子さん
2012年8月24日 10:28 AM
- ゲストウィメンズ