5月31日 平和資料館ピースボランティア 今田洋子さん

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原子爆弾の投下に心を痛め、住宅を失った広島の人々へ家を建てる事を計画し、実現したアメリカの森林学者・平和主義者「フロイド シュモー」をご存知ですか?
広島記念資料館でピースボランティアとして初期から活動されている今田洋子さんはシュモーさんの生き方、考え方、平和への取り組みにひかれ、フロイドシュモー「広島の家」を語り継ぐ会を結成。現在もその思いを多くの人に伝えています。番組ではシュモーさんの活動について今田さんに熱く語って頂きました。
第二次世界大戦中は強制収容された日系アメリカ人への支援、戦後は広島へ訪れ日本人ボランティアと共に家造りを開始、1952年には計20戸が完成しました。そのうちの一つが今でも現存しており、広島平和記念資料館の付属展示施設「シュモーハウス」として保存されています。
たった21戸、されど21戸。焼野原の中、当時家を建てることがどれほどのことであったか想像するとその行動力、思いの強さを感じずにはいられません。
またその家で多くの人が生きる事へ向けての心と体を養い、広島の復興に多大な影響を与えたことは言うまでもありません。
シュモーさんは「私の名前を記さないでください」と完成した家には何も残されてはいなかったそうです。
「原爆投下直後、6000万マイルも離れたところにいたため、肉体は傷つかなかったが、心は大きく傷ついた」「平和とは言う事ではなく、行うこと」と傷ついた心を手当てするかのごとく自ら広島の家造りに関わった人です。
今田さんは、「シュモーさんのされたことはほんの些細な事ですが、その小さな事が大きなことに繋がったのです。21戸の家は当時の住宅要求の何万戸の必要から考えると大河の一滴、しかし無意味ではないことを伝えたい」と訪れる子ども達、多くの人へ語り続けています。
シュモーさん思いを受けとめた今田さんの言葉には大きな力を感じました。
広島市中区江波にある「シュモーハウス」で私達は何を感じるのでしょうか。
一度訪ねてみたいと思いました。
「シュモーハウス」見学・問い合わせ
広島平和記念資料館学芸課 TEL082-241-4004 FAX082-542-7941
E-mail gakugei@pcf.city.hiroshima.jp