今回のゲストは弁護士の平谷優子さんです。
様々な問題に対応されている中、主に子どもの権利や女性に関する問題には積極的に取り組まれています。その理由にはこれまで少年事件に関わる中で子どもが劇的に更生する姿を見た原体験が大きく影響しているようです。
2011年4月には居場所のない10代の女子の為の緊急避難場所を運営するNPO法人「ピピオこどもセンター」を開設されました。
子ども達の避難場所であるシェルター「ピピオの家」では、子どもの世話はスタッフが行い環境調整は子ども担当弁護士が行い、弁護士理事4名が日々の運営を担っています。
シェルターに入居する子どものほとんどが、大人からの虐待など不適切な対応を経験してきているため、大人への不信が強い子どもも少なくないようです。
「私たちは日々悩み苦しみながら、子どもに鍛えられていると感じています。」と平谷さん。子どもが大人になっていく過程では元来大人の手を非常にかける必要があります。しかし「ピピオの家」に来る子ども達のほとんどは十分な大人の手がかけられてもらえずに、それでも育ってきた子ども。過去を取り戻すように私達に手と目をかけてもられることを求める子もいれば、なかなか大人を信用することすらできない子もいるそうです。
平谷さんは、自分たちの力は非常に小さいものの縁あって関わった子にはせめて手をかけ目をかけ、その子ども達が大人になって子を持つときに思い出してくれる存在になりたいと思っているとおっしゃっていました。
解決方法は単純ではなく複雑な要因が絡み合い、時間を要するものも多くあるとも思われますが、周囲の大人がしっかりと子ども達の思いに寄り添っていくことが必要です。
私たちは日頃は目にする機会は少ないものの、居場所を探している子ども達と誠実に向き合い導いてくれている方達がいることに感謝すると同時に、大人として恥ずかしくない生き方をしなければならない…のだと深く考えさせられました。
特定非営利活動法人「ピピオ子どもセンター」→http://pipio.or.jp
弁護士による子どもの悩みごと電話相談実施中
電話090-5262-0874 (広島弁護士会)
9月20日 弁護士 ピピオの家 平谷優子さん
2013年9月20日 9:28 AM
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