1月17日 HPS国際ボランティア理事長 佐藤広枝さん

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今回お迎えしたのはHPO法人HPS国際ボランティア理事長の佐藤廣枝さんです。これまで25年間に渡り様々な形で平和活動を続けてこられ、昨年9月には被爆体験が描かれた絵本「ピカドン きのこ雲の下で見つけた宝物」を完成されました。
HPS国際ボランティアでの活動は毎月第2日曜日平和公園内を清掃するクリーンボランティア、広島市民平和の集いの開催、元旦の一人一輪千人献花、慰霊餅つき大会など様々あります。もちろんあらゆる場所に出かけての出張被爆講話や平和公園内碑めぐりなど子ども達へ向けての活動も行われています。
佐藤さんにお目にかかり、実際に被爆から現在までのお話を伺うと原爆の悲惨さと当時の人達がどのような思いで生き抜いてこられたのかを強く感じさせていただきました。とはいえ感じるだけでどこまで行っても戦争を知らない、原爆を知らない私達は当事者の方の思いをすべて理解することはできなのかもしれませんが…
佐藤さんは小学校1年生の時に被爆、兄を亡くしその後も家族と共に生きていくためにあらゆる体験をされました。身体を悪くした母の為に農作業、家事、兄弟たちの世話、草履編み、工事現場作業など女の子でありながらも力仕事もされていたそうです。そういった体験をこれまでたくさんの子ども達に語ってこられましたが、高齢のため年々活動が難しくなる中「形に残したい…一発の原子爆弾が投下された事実、その真実を語り継いでいかなければならないのだから」と思い考えられたのが絵本「ピカドン きのこ雲の下で見つけた宝物」でした。入退院を繰り返す中、入院先でも制作を続けて完成した魂の1冊。
前後には佐藤さんが体験を語った小学校の生徒達や将来教職につく大学生のメッセージも加えられ、佐藤さんを囲む多くの人達の温かい思いも寄せられています。絵本は1030冊が広島市に送られ、206ある市立の全小中学校に配られているそうで平和を築く子ども達の元へ届けられています。
絵本や活動について
NPO法人HPS国際ボランティアHP→http://hps.cx
E:mail →info@hps.cx