ゲストの立通啓子さんは、この折り紙を通じて地域社会の世代間交流をはかりながら、日本の伝統文化である折り紙の継承・普及活動を行っています。
とはいえ、単純に折り方を真似て作品を作るだけではありません。折り紙の固定概念をはずしゼロから考え、数学的発想で作り出すという「サイエンス折り紙」です。
具体的には、通常「折づる」は正方形の折り紙から作るものですが、その固定概念をはずし、長方形、ひし形、三角形、丸型など様々な形の折り紙から作るためにはどうすればいいかを考えながら折っていくというもの。
これは10年前、立通さんが京都で「大人のための算数・数学教室」を受講した際、教育界にはじめて折り紙を導入された講師の堀井洋子先生から直接学ばれたことです。その内容はまさに「目からうろこ」の体験だったそうです。
「学ぶ楽しさ」を知った立通さんは、アッという間に講座のとりこに。広島から京都へ通いながら知識を積み、「広島でこの活動の種をまいてほしい」という師匠からの言葉に後押しにより、紙ニュケ―ション.com 和<ノキロ>を立ち上げることになりました。当初、教えることの難しさを感じながらも「自分が面白いと感じていることを共有できたら嬉しい」と子ども文化科学館を中心に積極的に教室を開き伝えられています。
また『紙ニュケ―ション.com 和<ノキロ>』には、折り紙を折ることで人との仲を深めコミュニケーションツールのひとつとしても取り入れてほしいという、思いが込められています。
今なお多くの人達が千羽鶴を折り、平和を願う「ヒロシマ」。
その広島で日本の伝統文化である折り紙を、今の時代にあった形で伝えられている立通さんの活動には、まだまだ見えない可能性が広がっているように感じました。
「ヒロシマの心を世界に」
8月6日(水)10:00~15:00 広島市中区中島町 国際会議場
紙ニュケ―ション.net和(ノキロ)によるワークショップ開催
(サイエンス折り紙の体験、飛び出すカード作成、世界の国旗柄の折づる展示)
7月25日 紙ニュケーション.net和「ノキロ」代表 立通啓子さん
2014年7月25日 10:28 AM
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