8月1日 小さな祈りの影絵展 森長蓉子さん

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今回のゲストは番組初の現役大学生の森長蓉子さんです。
現在広島女学院大学 国際教養学部で平和学を学びながら、学内では影絵実行委員会の代表として、また2012年からは「影絵ユースワークショップ」代表として活動しています。活動内容は、毎年8月5日、6日に広島市中区元安橋の袂で野外展示される「小さな祈りの影絵展」に向け、地元中・高・大学生、OBで企画運営ネットワークの構築を行うもの。
木枠にトレーシングペーパーをはめ込み、色とりどりのフィルムや色紙、和紙を貼りつけ作成する影絵。毎年のテーマに沿った作品がやさしい灯りに照らされます。
森長さんが初めて「小さな祈りの影絵展」に参加したのは中学3年生の時でした。それから毎年参加していく中で平和について考えることの意識が変わっていったと言います。2011年に今年で最後となることを告げられ、「来年の夏はもうこの場所にはいないんだ」という淋しい気持ちと、「続けんといけん」という思いが強まり、自分たちで受け継いでいくことを校長先生へ直接交渉したのだそうです。その後、試行錯誤しながら運営して今年3年目の夏を迎えました。
2日間の展示のために4月からのワークショップ、3ヶ月かけての製作。そこでは同じ志を持った人との出会いが、また当日は元安橋の袂でさまざまな思いを胸に抱えた人との出会いもあります。
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参拝者、仕事帰りのサラリーマン、県外からの観光客など…数年前には忘れられない出会いもありました。「毎年この日が辛くてハワイへ逃げていた。でも影絵展があることを知り今年はここにやってきた」というおばあさんとの出会いです。自分たちの活動が被爆者の方に何かを投じられたことに対して、「続けていてよかった」と。
「ただ立ち止まって見てもられるだけでいいんです」という森長さん。
学生という若い力から発信される「平和」は、まっすぐで、光り輝いているように感じました。そんな「平和」を感じに「小さな祈りの影絵展」に是非立ち寄ってみてください。
「小さな祈りの影絵展」https://m.facebook.com/shadowwwpic