1月16日県立広島大学准教授 西田由香さん

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ゲストは県立広島大学 人間文化学部 健康科学科 准教授の西田由香さん。大学では「教育・研究・地域貢献」という3つの柱で活動されています。
教育面では学生達へ管理栄養士・栄養教諭の免許を取得するための専門科目の講義や実習を行い、「同じものでも、食べる時間によってその効果や効用がことなる?」をキーワードとした時間栄養学についての研究、また地域の健康づくり講演会とその役割は様々です。
大学卒業後、高校での家庭科の非常勤講師を経て病院へ栄養士として就職された西田さん。働きながら大学へ進み、その後徳島県の大学院で博士課程を修了、現在は母校の大学教員として学生達と共に過ごしています。時に厳しく、時にやさしい存在の先生は学生達からも人気者。今回の番組出演に向けてもたくさんの言葉で送り出してくれたようでした。
西田さんはこれまで現場での「経験」と大学での「学び」をうまく結びつけながら「食と健康」について知識を深めてこられました。
病院の管理栄養士時代には、口から食事を取れない患者さんの栄養管理を担当し、口から物を食べることの大事さを実感され、大学の研究ではデータ分析などより説得力のある情報をまとめられています。
特に印象的だったお話は「バラバラ食」についてです。これは身体に良いといわれるものを食べればいいわけではなく、いろんな食品や料理を組み合わせながら各食材の長所、短所の幅を小さく埋め合わせていくこと、それこそ「バランスの良い食事」なのだそうです。「頑張りすぎ」「健康食品への執着」いつも同じようなものばかり食べることで「逆にアンバランスな食事」になってしまうことも・・・時には意識的に違う食材を手に取り食べてみる。同じことを続けないという「バラバラ食」が健康づくりの第一歩と西田さん。そして誰と食べるかも大切です。一緒に食べる人が変われば、食べる内容も自然と変わるもの。人生の楽しみである「食」が多くの人の未来の健康につながるようにこれからも教育・研究そして地域貢献に力を注いでいかれます。