後藤代子さんはファッションビジネスアカデミー福山で副校長を35年務めた後校長になられ現在10年目。
専門学校では、ファッションのベーシック科、ビジネス科、デザイン科、また自由科であるキャリアプラスワンコースでは20歳から80歳代の方がきもの帯や古着などをリメイクして新しいデザイン服を制作しています。
以前は縫う技術を専門に教える学校として認識されていましたが、今では実技のみならず、スタイリングやマーケティングに至るまで社会で即戦力になるための実力を身につけられカリキュラムとなっています。
そのため実技の課題数は昔に比べると少なく、縫製の基本である部分縫いも20パターンくらいとか。その後ジャケット、コート、ウェディングドレスと制作意欲を掻き立てられる作品へと続きます。
「縫い方だけど、ここは少しなおしてみたら?」とのアドバイスに「もう、これでいい」など現代っ子らしい答えが返ってくることもあり、達成度の満足感も変わってきていることに戸惑いながらも、縫製の基本技術を伝えることへの思いは今も昔も変わりません。
また地元の歴史ある学校とあって、これまで地域活動にも積極的に携わってきました。21年前のアジア大会開催では、民族衣装制作の依頼を受け地域の学校や公民館、体育事業団、青年会議所など当事者をモデルにファッションショーを行いました。それからも日本三大絣のひとつである備後絣を使用した洋服のファッションショーも行うなど、福山ブランドを取り入れ発信しています。
縁あって嫁いだ先ではあるものの、裁縫は大好きという後藤さん。いま防災意識の高まるなか、燃えない生地と備後絣を使用した頭巾やベストなどオリジナル商品の開発にも取り組まれています。
ファッションに流行はあるものの、縫い手なくしては良い製品も生まれません。
これからも技術をはじめ、社会に役立つ人材の育成、ファッションの楽しさを共有できる場作りに貢献いただきたいと思います。
5月16日(土)福山ばら祭り開催期間中
『ファッションビジネスアカデミー福山 ファションショー』開催
場所:学校前 特設ステージ
5月15日ファッションアカデミー広島校 校長 後藤代子さん
2015年5月15日 10:28 AM
- ゲストウィメンズ