現在「広島都市学園大学」で英語、比較文化論、国際協力論、統計解析入門などグローバルな視点をもって考え・行動するための論理を教えられている戸谷敦子さん。これまで海外で様々な経験を積まれてきました。
中学校の英語科教諭を務めていた20代、30歳でワシントンDCの大学へ留学、卒業後はユニセフのサマーインターンシッププログラムに採用され、それからはユニセフ、JICA、世界銀行などの組織で国際協力の仕事に係わってこられました。7年間の米国生活を経た帰国後も、研究職を目指し博士号を取得され、その間ロシア、ベルギーでの生活をしながら異文化体験をされていました。
番組の中では海外生活中の印象深かったエピソードも語ってくださり、特に国連の仕事に携わっていた際、当時の事務次長であった明石康氏から話を聴く機会を得たことは印象的だったそうです。
これまでの活動の中で『嬉しかったこと、苦しかったこと』の問いに明石氏は、「嬉しかったことは、人道的分野において内戦中の現場から難民を救出した際、ありがとうと言ってももらえた時。苦しかったことは組織内での人間関係が思うようにいかなかった時」と答えられ、世界の最前で活動されている人であっても思いは私達と変わらないことに深く感銘を受けたとのことでした。
楽しむ旅行としての海外生活とは異なり、海外で仕事をすることは簡単なことではないものの、海外で修業することで得られることはとても大きいもの。「内向き」と言われる若い世代にも是非、気力体力があるときに海外で武者修行をしてほしい。それは将来的な国際的な活動のみならず、今いる場所での地域貢献にも繋がっていくと戸谷さん。
知識を深め、教養を広め、心を磨き、そして行動力を身につけ、ひとりでも多くの地域貢献と本物の国際感覚の身に付いた人材を育成するために大学教員としてこれからも教壇に立ち伝え続けられます。
※9月5日(土)開催の広島都市学園大学 子ども教育学部オープンキャンパス内にて戸谷さんによる「異文化理解入門」模擬授業が行われます。
詳しくは広島都市学園大学HP http://www.hcu.ac.jp/
子ども教育学部オープンキャンパスサイト
http://www.hcu.ac.jp/opencampus/kodomo.html
8月28日 大学教員 戸谷敦子さん
2015年8月28日 10:28 AM
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