三原市本郷で家庭文庫「ぽてと」を開いて24年。えほんのおばちゃんとして子育て支援センターや幼稚園・保育園・小学校の子どもへ絵本の読み語りを行う村上招子さん。読み語りの原点は二人の息子さんへの寝る前の絵本タイムでした。その後育児サークルで絵本を読み始め、今も「おはなしの世界」を子ども達と共有しています。
文庫の絵本は200冊から6500冊に増え、地域の子ども達への絵本の貸し出し、読み語りの場所、大人から子どもまで誰でも気軽に集まれる場所として親しまれています。
読む絵本にこだわりはなく、「自分が読みたい絵本、面白いと思ったものを皆で共有したい」と村上さんは常に自然体です。地元の小学校で毎週月曜日の朝に行われる絵本の読み語りは長く、成長していく子ども達の様子を見られることに喜びとやりがいを感じられているそうです。
また東日本大震災によって被災した宮城県気仙沼市の保育園・幼稚園に2011年に手作りカードと絵本を贈ったことから始まった交流は今なお続き、すべての子ども達の輝く笑顔のために村上さんはいつでも、何処でも子ども達のいる場所で絵本を読み語り続けています。
今後は絵本の読み語りが親子の絆をより強めることを、お母さんお父さん、お爺ちゃんお婆ちゃん、大人たちにももっと伝えていきたいと講演活動にも力を注いでいきます。
お母さんの温もりを感じながら楽しむ絵本。わずかな時間であっても子ども達にとってはかけがえのない優しい時間です。
「えほんのおばあちゃん」になるまで読み語り続け、仲間を増やし、宝物である子ども達にこれからも力と愛をそそいでいきます。
家庭文庫「ぽてと」三次市本郷皆見丁目16-5 TEL 090-9412-6578(村上)
毎月第1、3木曜日 AM10:00~12:00 PM2:00~4:00 開催
<出張読み語りも受付あり>
ほんごう子ども図書館 http://www.mihara.co.jp/~kodomotosyokan/