ゲストは写真家の堂畝紘子さん。
出張撮影、初心者向けの写真教室、また非営利活動として「被爆三世の家族写真」の撮影、展示を行われています。
なかでも生前遺影、家族写真撮影には積極的に取り組まれ、自身の記録を残すことの重要性を広く伝えられています。
過去東京の写真店に勤務されていた堂畝さんは、ご家族を亡くされた方が故人の遺影に使う写真がないと集合写真に僅かに写っているものを大きく引き伸ばすなど苦労されている様子にその必要性を感じられるようになりました。生前遺影というと「縁起でもない」とマイナスイメージで捉えられることもありますが、元気で過ごせていることに感謝しつつ、定期的にその人らしい姿を残すことはとても大事なことと語られます。
そして当初の様子が決して色あせることのないように、銀塩技術による現像にもこだわります。撮影スタイルは被写体との距離感を保ち、自分色を入れないようすること。ロケ地も吟味し時間をかけて納得いくまで撮影します。「結構しつこいですよー」と言われるあたりにもプロとしての譲れないこだわりを感じます。
被爆三世の家族写真の撮影では、撮影間際に被爆者である当事者が亡くなってしまうという悲しい事実と向き合い、被爆70年を過ぎた「現実」を思い知らされ焦りを感じることもあります。
シャッターを押し写真に残すことで家族、いのちの繋がり、被爆体験の継承を切り取りたいと強く願う堂畝さん。写真が家族みんなで語り合えるきっかけになればと精力的に活動を続けられます。
◆出張撮影、生前遺影撮影など
こはる写真館 http://koharu.uijin.com
◆「被爆三世の家族写真」へご協力頂けるご家族を募集中
被爆三世これからの私たちはProject
https://www.facebook.com/hibaku3sei.project