広島県呉市のアイスもなか、とりめし、弁当惣菜のお店「巴屋」。
昭和28年の創業以来、今なお地元の人達に愛され続けている老舗です。
そこで女将を務めるのが小島英美(こじま ひでみ)さん。嫁いだ先が「小島米穀」「巴屋」を営んでいたことから、結婚と同時に女将としての肩書きを得ることになりました。
本格的に家業に勤しむようになったのは子育てが一段落してからのことでしたが、社長であるご主人をサポートしながらの経営にはやはりご苦労は尽きないようです。
昨年末には店舗販売から卸業務への切り替えのため、呉市を中心に点在する5店舗のうち本店を閉鎖する方向で準備していました。そんな中、お客様から「やめないでほしい」という声が…、社長自らが製造に加わり、高齢化した従業員の声に答えることで人材を確保。巴屋本店の継続に踏みきることになりました。
小島さんも働く従業員とのコミュニケーションを大切にすることで、お互い気持ちのかよう関係が作り出され仕事に前向きに関われるようになったそうです。以前より女将らしくなったとも言われます。
また事務業に加え、ホームページの制作、Facebookやブログで巴屋の情報を発信しながら商品とあわせて巴屋のPRに務めるのも小島さんの仕事のひとつ。
人の集うセミナーやお茶会にも積極的にも参加し、様々な人達と繋がることで経営に携わるものとしての学びも深めています。
看板商品「アイスもなか」、絶賛発売中の「とりめし」は安心安全、ヘルシーと大好評。アイスもなかは呉の食文化を代表するもので、お客様のご家族が亡くなる前、最後に食べたいと言われたのも巴屋のアイスもなかでした。
これからも巴屋を支えてきてくれたお客様の声に耳を傾け、より上質で必要なものを丁寧に作っていきたいと語る小島さんの優しい笑顔が印象的でした。
「アイスもなか」「とりめし」インターネット販売中