12日29日<被爆体験伝承者>船井真奈美(ふない まなみ)さん

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「被爆者の体験と平和を願う想い」を受継ぎ、語り伝えている被爆体験伝承者の船井真奈美さん。

3年間の研修を経て今年春から伝承者としての本格的な活動がはじまりました。

研修中は基本的な知識はもちろんのこと、被爆者の方から直接話を聴き伝承講和原稿としてまとめられました。被爆者の胸のうちを汲み取りながら、事実と向き合うことが大事だと、質問に質問を重ね正確に情報を積み重ねてきました。船井さんが話を聴くことで被爆者の方の記憶が深まり、幅が広がっているように感じられたそうです。

高校時代にブラジルでの生活を経験された船井さん。

広島市で生まれ育ち、平和教育を受けてきたものの現地の小学生から原爆について訊ねられると話せる内容は乏しく、恥ずかしく情けなかったと言われます。また福山市で子育てをする中では広島市との平和教育の温度差、格差も感じ、もう一度学ぶことで伝承者として他の子ども達にも伝える事ができるのではと考えました。海外での生活、生まれ育った広島市から福山市へ、離れたこと見えてくることが多くありました。

世界には約15000発の核兵器があり、約4000発が実戦配備され核兵器使用は「過去の出来事」ではなく今なお続く脅威となっている現実。若い世代が「平和の大切さ・被爆地ヒロシマの想い」を継承できるように私たち大人も伝えていかなければならないと穏やかながらにも力強く語ってくださいました。

【被爆体験伝承講話】

☆学校、企業、地域、その他行事において活用いただけます。

時間:約60分間

ご負担:2000円

お問合せ:広島平和祈念資料館啓発課 TEL 082-541-5544

ご予約:被爆体験講話等オンライン予約システム

https://www.hpmm-testimony.jp/