日本では乳がんが増加し25年前に比べて3倍にも増え、また検診受診率は低く、広島でも未だ40%に満たないそうです。
現在乳腺外科医として広島大学病院で乳がんの診断、手術、薬の治療に携わる惠美純子さんは、広島大学乳腺外科の女性医師が中心となって活動する「広島乳腺女性医師の会」で1時限50分の「乳房と乳がんに関する出張講座」を行っています。
この講座は、乳房の発達に伴う症状や乳がんの正しい知識について第二次性徴が遂げられる時期に正しい知識を身につけてほしいとの思いで始まりました。
乳がん検診を最も必要とする年代は40代~60代、最近では70代という例もあり絶対とは言えないものの、比較的20代~30代前半の若年者が乳がんを発症することは稀なのだそうです。
若年者の乳がんに関する過剰な不安の解消し、検査対象ではない若年者の乳がん早期発見方法(自己チェック)を中心に伝えられています。
同時に講座を聴いた生徒や学生の母親、祖母など検診対象年齢者への啓発につながることも期待され、日々多忙な母親に2年に1回は検診を受けられる時間を作ってあげてほしいと惠美さん。そのためには家族の協力、父親の理解も必要であることを必ず最後に伝えられています。
乳がんは女性の癌で最も多く恐い病気ですが、早期発見し治療を受ければほとんどの方が治る病気です。若いうちから正しい乳がんと乳房の知識を身につけてほしい。今後は公立高校への授業導入に向けての活動を積極的に進めていきたいそうです。
【「乳房と乳がんに関する出張講座」についての詳細、お問合せ】
NPO法人 ひろしまピンクリボンプロジェクト(「私たちの活動」より)