大学で発達心理学や発達障害について教鞭をとり、自閉症やアスペルガー症候群についても研究を深め、欧米の賢明な検査の日本版(ADOS)をこれまでに作成されてこられた黒田美保さん。
自閉症の子ども達へ遊びの中で社会性やコミュニケーション力を育てる教育法をカリフォルニア大学と提携して実施したり、発達障害のお子さんを育てるお母さんの支援としてペアレントトレーニングも行っています。
東京に拠点をおく「ブリッジこころの発達研究所」では心理士の研修を行い、心理士のレベルアップも図ります。
大学で心理学を学んだ後、大阪の企業病院の精神科でカウンセラーをされていました。結婚、出産後は東京都大田区の発達障害の子ども施設に勤務。そこで専門的な教育方法を考えるようになったそうです。
大学院に入り直した後には3人の子どもと連れてアメリカのノースカロライナ大学に留学し、その分野では先端をいく場所で専門性を高めました。11年前当時から子どもの特徴をつかむ検査やテストがあり、専門員をおくなど整った教育環境を目の当たりにするなかで日本の教育の底上げの必要性を感じ活動されてきました。
発達障害は特別なものではなくその人の個性、特質です。周囲の私たちに必要とされるのは理解を示すこと。そのためにも正しい知識やかかわり方を黒田さんのような専門家からの学ぶことはとても重要です。
誰もがお互いを認め合って暮らしていける社会を作るために、教育現場のみならず社会が一体となって受け入れる体制が確立されることを願わずにはいられません。
3月21日「 Vineland(バイランド)Ⅱ適応行動尺度の基礎講習会」開催
(東京にて)
ブリッジこころの発達研究所
【発達障害についてのご相談】
広島市こども療育センター
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1111569371347/
広島県発達障害者支援センター