「うぁ~美味しそう~」「お腹がすいてきた」と目にしただけで食欲がそそられるほど、本物そっくりのミニチュア作品。
トンカツ定食、蕎麦天丼セット、にぎり寿司、サンドイッチ、お好み焼きなど小指の先ほどの小さな作品を作るミニチュア作家萩谷幹さん。そのリアルさにはただただ感心するばかりです。食べることが大好きと言われる萩谷さんは、作品にする物は誰が見てもわかるもの、味が想像できるものに決めているそうです。
物心ついた頃からレストランの食品サンプルケースに釘付けになり、大人になったらコレクションしたいと夢見ていたそうですが、高額なため諦めざるを得ず、その際出会ったのが「ドールハウス」の本でした。
身近な材料や粘土を使えば自分で作れることを知り、自己流でミニチュア作品を作り続けて30年が過ぎました。本物らしく作るために特に苦労するのが粘土の着色。トマトの赤色もどんな赤色を混ぜればよりリアルに見えるのか、透明感を出すためには、乾いた時にはどんな色になるのかと想像しながら、色の配分を決めていく作業は毎回慎重に行われます。
これまで広島食品博覧会に出展した「47都道府県ご当地グルメ」「大豆七変化」などメッセージ性をこめた作品も手がけられてきました。
「今後は食品のみならず、思い出の場所やモノ、特別な場面を再現するミニチュアを作りたい。そうすれば日常の中でいつでも思い出が身近に感じられるはず」と話してくださいました。
萩谷さんのミニチュアの世界は、現実的なものが非現実に感じられるなんとも不思議な世界。見て幸せ、作って楽しいミニチュア作品を是非一度手にとってみてください。
8月28日(火)~9月4日(火)東急ハンズ広島でワークショップ開催
お申し込み:東急ハンズ広島店ワークショップ