7月5日〈韓国 伝統的民族芸能パンソリ歌手〉リュウ ヨン キョンさん

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来日して6年。リュウ ヨン キョンさんは、現在広島市内でお店を経営されながらパンソリ歌手、指導者として活動されています。

パンソリとは歌い手が太鼓に合わせ、歌と語り、身振りで物語を演じる韓国の伝統的民族芸能です。500年以上の歴史があり、2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。日本でいえば浪曲や詩吟に似ているそうですが、1作品の時間は短いものでも8時間、長いものでは15時間という大作であることも特徴のひとつです。

パンソリ歌手であった亡きお父様の想いを受け継ぎ、18歳から学び始めたリュウさん。来日後、パンソリを聴きたいという日本人の声により「パンソリ民謡教室」をスタート、毎週土曜日には多くの生徒さん達と、パンソリや民謡、おしゃべりを楽しんいます。

今年2月の第1回の広島パンソリコンサートでは、600人のお客様が会場を埋め尽くし、国境を越えた芸能文化交流が盛大に行われました。

父が愛したパンソリを大好きな日本で歌える喜びを噛みしめながら、全身全霊で歌い上げたリュウさん。コンサート後には多くの日本人から感動のお手紙も届き、改めて歌の力を感じられたそうです。

「歌は世界のひとつの言葉」人を愛する思い、親子や兄弟の絆の深さなど「歌」を通して誰もがその想いに共感し、心打たれます。

国と国との関係においては様々ありますが、国民ひとり一人が互いの文化を知ることで思いやり、尊重しあえる関係を築いていきたい。リュウさんのパンソリによって人の輪が大きく広がっていきます。

第2回のパンソリコンサート開催実現も期待されます。

「パンソリ民謡教室」

日時:毎週土曜日13:00~14:30

場所:韓国民団(広島市西区)

お問い合わせ:在日本広島韓国人連合会 082-280-2890