ケアする人の応援団として、広島市安佐北区でケアラーズカフェ&キッチンを運営されている北川朝子さん。無償の介護者と言われるケアラーの相談窓口として、専門家や介護経験者と共に悩みの解決策を共有しあい、またケアラーにとって介護の合間にリフレッシュできる場所づくりを目指しています。
きっかけはご自身のお母様の介護でした。要介護5の車いす生活になったお母様の介護のため離職され在宅介護をはじめられた北川さんでしたが、介護においては知識がなく、すべてが模索しながらのことだったそうです。そんな時「ケアラー」という言葉を見つけ介護支援があることを知り、広島でケアラー支援の輪を広げていきたいと活動を始めました。
「ケアラーズカフェ はぴねす」では、月に数回曜日を変えて認知症カフェ、娘サロン、嫁サロン、出張認知カフェなど対象者別の時間をもうけています。
「介護は十人十色」と北川さん。それぞれの立場に立ってお悩みや不安に耳を傾けようとされる心遣いが感じられます。介護者の声を聴きながら、介護者自身がホッとできる時間をどうすれば提供できるか。カフェでの挽き立てのコーヒーやスイーツ、やわらかな家庭料理ランチ、お弁当の宅配、ハンドメイド作品展など工夫を凝らしています。
介護は家族介護者が抱え込むものでなく社会で支えるもの。
これからも「はぴねす」を中心に人の輪を広げながら、多くの人へ介護の知識と理解に向けた啓発活動を続けていきます。
【はぴねす出張認知症カフェ】
日時:毎月第3日曜日13:00~16:00
場所:倉掛公民館(安佐北区倉掛1-12-1)
参加費:300円
※11月17日(日)は圧力鍋を使ったやわらか料理と専門家による相談が行われます。
ケアラーズカフェ はぴねす