2011年の東日本大震災の翌年に発足された「広島と福島を結ぶ会」。
「東北で痛みを抱える人に寄り添いたい」との思いからイベントを通じて得られた収益や募金を福島・いわき海星高校をはじめとした被災地復興支援のために捧げられています。
加藤りつこさんは1995年に発生した阪神淡路大震災で当時神戸大学法学部2年生だった一人息子の貴光さんを亡くされました。
絶望の淵へ突き落され、明日へ続く道を見失い、究極の苦しみの中でも今まで生きることができたのは最愛の貴光さんが残してくれた一通の手紙、そして優しく深い想いを寄せてくれた「人」との出会いでした。手紙は貴光さんが亡くなる一年九か月前、広島から神戸へ旅立つ時に渡されたもので、そこには母親への感謝の想いがまるで詩のように綴られていました。加藤さんは貴光さんの残してくれた言葉を胸に立ち上がり、命の尊さ、学ぶこと、人との出会いの大切さを伝える講演活動をスタートしました。
そんな中、東日本大震災が発生。加藤さんには傷ついた被災者の方の気持ちが痛いほど理解できました。体験者だからこそできる支援をと被災者に寄り添い、共に歩む活動が続いています。
加藤さんの語る言葉には夢に向かってひたむきに努力し、一生懸命生きた貴光さんの魂が宿っています。貴光さんが託してくれた想いを伝えることで加藤さん自身も生かされ、多くの人に生きる勇気と希望が与えられています。
これからも加藤さんの愛あふれる言葉、活動によって「やさしい人の輪」が広がっていきます。
【第2回 加藤貴光~折り鶴平和音楽会in広島】開催
日時:12月8日(日)14:30開演
会場:広島YMCA国際文化ホール
お申込み:広島と福島を結ぶ会http://hiroshima-fukushima.com/event/