安芸高田市在住の画家として活動されている筒井尚美さん、全国から集まった作家と共に広島県内外で作品展を開催されています。
美術大学卒業後は美術教員として勤務、ご結婚後は絵画教室講師として活動されてはいたもののこれまで画家というプロの道を考えることはなかったそうです。
しかし2018年3月、広島県や安芸高田市主催「作家広島移住計画」事業を通じ出会ったアートプロデューサーから「絵を仕事にしないか」と声をかけられたことがきっかけで、画家としての道を歩むことを決められました。
「絵では食べていけない」という日本に長く続いた現状を変えなければ、日本に美術の未来はないという思いで多くの若手作家を世に送り出してきたプロデューサーの言葉は強く心に響きました。
プロ画家となった今、限られた期間に必要な枚数の作品を完成させることや売り上げ目標も設定されるなどその厳しさを痛感されています。
年齢的な体力の壁や、家事・子育てのことで制作時間も削られていくなど働く女性ならではの悩みは画家とはいえ同じもの。けれども自分が心から挑みたいことに真っすぐ挑める日々は本当に有難いと感じられています。
筒井さんの描く絵は幼い子ども達の姿、子ども達が子犬と戯れ、夢中になって遊んでいる姿、子ども達の日常を描いたものばかりです。観るものが微笑んでしまう作品からは母としての優しい眼差しも感じられます。画家として求められることを意識しながらも「描きたいものを描く」という想いは決してぶれることはありません。
好きな絵を描くことで、筒井さんの出会う世界は今後益々広がっていきます。
全国から集結した20名のアーティストによるグループ展
【アート関ヶ原~安芸冬の陣~】開催
日時:12月12日(木)~18日(水)
会場:福屋八丁堀本店7階美術画廊
お問合せ:福屋八丁堀本店美術画廊 082‐246-6111(代)