2014年音楽家や画家とともに発足された「ハートフルコンサート尾道」実行委員会。
プロやアマチュアを問わず、自己表現の場として音楽・絵画・ダンスなど芸術がミックスされた自主参加型の演奏会です。
代表を務める河田尚子さんは、音楽講師として長く務めるなかでダウン症の男の子のレッスンを担当した際に心身に向けて音楽がもたらす好ましい効果の大きさを実感されました。その後地元の小児科医からの声かけもあり、障がいのある子ども達への指導を学びながら実践、日本音楽療法学会認定音楽療法士として子ども達やその家族へセッションを続けられています。
コンサートは音楽を楽しむ生徒さん達が自己表現する場を作りたい、応援するご家族にも喜んでもらいたいという想いからのスタートでした。決まり事は一切なく、ありのままの姿を観客も含め皆が自由に全身で表現し楽しみます。
プログラムの最後では毎年お決まりの「それ行けカープ」を出演者とスタッフ全員で歌い奏でます。かかわるスタッフは受付・音響・照明・ステージマネージャーなど全員地元有志の皆さん。協賛も年々増え、地域をあげてのコンサートとして成長しています。
集まったすべての人たちと音楽を介し交流することは、障がいを持つ人と持たない人とが共生する社会の在り方を気づかせてくれます。
また河田さんは、ステージに立つ度にできることが増える子ども達の成長ぶり、そのご家族の喜ばれる姿を見るにつけご自身の役割を強く感じられているようです。
今年初夏に予定されているコンサートも子ども達は既にやる気満々、それぞれに目標を掲げて練習に励んでいます。昨年以上にパワーアップしたステージが期待されそうですね。
〈お問い合わせ〉
「ハートフルコンサート尾道」実行委員会
0848‐73‐5410(河田自宅)