4月17日〈NPO法人 広島県視覚障害者自立支援センターさん・あい 理事長〉森岡久子(もりおか ひさこ)さん

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2013年に設立された「広島県視覚障害者自立支援センターさん・あい」

視覚障害は情報障害といわれ、視覚から入ってくるはずの情報80%を補ってくれるサポート役が必要とされます。その役割を担う同行援護の指導や同行援護従業者を育てることが主な活動です。

森岡さんご自身が当事者であることから、視覚障害者に「何が必要なのか」という芯をとらえた考え方は団体の土台となっています。

歩く、食べる、読む、書くなど視覚障害者の日常において伝えて欲しい情報は何なのか。まだまだ理解されていることは少なく行き届いたサポートとは言えない状況のなか、すべての視覚障害者が日々安心して生活できるよう支援者を一人でも多く育てたいと願います。

森岡さんは7歳の時のはしかが原因で視覚を失われ、33歳ではじめて盲学校で点字を習われました。その後故郷の鹿児島から広島県三次市へ、そこで出会ったのが同じ障害を持つご主人でした。義父母を見取りこれから夫婦で福祉施設を立ち上げようと決めた最中にご主人の病気が見つかり帰らぬ人となりました。

悲しみの中ご主人の想いを背負い立ち上げた「さん・あい」はかけがえのないものです。

決して途絶えることなく永久的に活動が続けられるよう、共に活動する仲間たちとの心の共有も忘れることはありません。

どんな人へも優しく手を差し伸べてくれる森岡さん。これからも視覚障害者を光となって照らし続けてくれるはずです。

NPO法人 広島県視覚障害者自立支援センターさん・あい

https://sanai-heartyhand.com/