6月5日 〈株式会社菊貞 代表取締役〉菊崎伊久江(きくざき いくえ)さん

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創業150年以上になる老舗精肉卸売問屋3代目社長菊崎伊久江さん。

当時は馬車が交通手段だったことから活牛馬問屋として創業され、その後時代の流れに沿って食肉卸売業を併設、1975年にご祖父がたった一人の職人さんと今の「菊貞」を設立されました。

その後カリスマ性のあるご祖父母から誠実で商売人気質の強いご両親、そして菊崎さんへバトンは渡されることになりました。

菊崎さんご自身は自分が社長になることなどを考えることもなく過ごされていたようですが、縁あって入会した企業家同友会での多くの経営者と出会い、学ぶうちに自らの想い「菊貞を残したい」という気持ちに気づくことに。

「肉は切れない、重い物も持てず、トラックの運転も出来ない自分に何が出来るのか。」

と問う中で、「従業員全員一人ひとりの長所がわかる」共に働く人たちを理解することで人を活かし、成長することの出来る会社を目指したいと思うようになったそうです。

職人さんと本音で向き合うことで縮まる距離、経営者と従業員である以上に人と人としての心のつながりを大切にしたい、菊崎さんの社長としての信念とも感じられました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を業界としても少なからず受けた今、命に対して考え向き合うことが多いと菊崎さん。動物の命をいただき人々の命を繋げていく立場として、お肉をおいしく食べてもらいながら自身と動物に「感謝」の気持ちを感じてもらえる、そんな会社として成長していくことを願います。

株式会社菊貞

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