これまで長年にわたり「NPO法人広島がんサポート」理事「がん体験者の会とま~れ」代表を務めてこられた佐々木佐久子さん。
現在は社会福祉協議会が主催する集いや気軽に参加できる「がんカフェ」など定期的に開催しながら、がん患者さんやそのご家族、また多くの人へがんとの向き合い方、正しい知識を伝え広げています。
活動のきっかけは、友人に誘われた「広島にホスピスを求める活動」への参加でした。
そこでがん患者さんの置かれている実態を知ったのちに、ご自身もがんに罹患されました。治療の際に先輩患者さんから励ましの声をかけてもらい救われた経験から患者のグループを作りたいと思ったそうです。
がんに罹患したときの心の痛みや悩みは当事者・体験者にしかわからないものです。家族や友人には心配をかけたくないとひとりで悩む方も多いようで、だからこそ同じ立場である人の存在は心の拠り所のひとつです。佐々木さんは、病院の待合室で沈んでいる人がいたら声をかけ、寄り添い、話を聴くことを忘れません。
今や二人に一人ががんになると言われている時代。がんになる前からがんについて知ることやがん治療をしながら働くこと、がん患者さんとの接し方を考える必要性も謳われ学校や企業でも「がん教育」を行っています。
がんと共存できる優しい社会が訪れることを願い、身をもって体験したことのすべてをエネルギーにしながら佐々木さんの活動はこれからも続いていきます。
「がんカフェ」開催
日時:8月27日(木)13:30~
会場:ギャラリーカフェ 月~yue~ http://www.g-yue.com/
お問合せ:090-2866‐5422(佐々木携帯)