福山市のしゃぶしゃぶ・すき焼きの店「しゃぶ𠮷」、ここでホールチーフを務めながら料理とお酒をもてなしている宮岡 瞳さん。
日本酒を通じてお客様とより良いコミュニケーションを取りたいと2013年に唎酒師に合格したのち渡米。2017年から1年間カナダのトロントで働きながら国際唎酒師の資格を英語で取得されました。
また庄原市東城町の生熊酒造では冬の3年間、杜氏さん達にまじり洗米から酒質分析作業まで様々な工程を経験。重労働かつ繊細さ、慎重さが必要とされる現場で酒造りの難しさと奥深さを知りました。
その経験からお客様と交わすお酒の話に深みが増し、お一人お一人にあった日本酒の提案にも繋がっています。
「地酒」と言われるだけあって、地元の水と米で作られた日本酒はその地域の名物料理に良く合うのだそうです。またその味わいは一過性のものではなく、場所や料理、あるいはグラスやお猪口、共に飲む人によっても変わってくると言われます。
旅先で買った地酒を自宅で飲むと、味わいが異なるのもそんな理由からのようです。
日本酒のプロフェッショナル宮岡さんは、接客中は日頃飲んでいる銘柄、注文された料理、喫煙者かどうかなどお客様の嗜好を確認しながら日本酒を提案し、それぞれにご満足いただけるひとときを作り出すことを目指しています。
唎酒師に加えワインソムリエの資格も取得し、日本酒をアドバイスする上での知識がより広がったという宮岡さん。今後は多くの人に日本酒を楽しんでもらえるイベントを積極的に企画していきたいと意気込みます。
株式会社一心ダイニング「しゃぶ𠮷」